ファーストキャリアとは?重要性や課題をご紹介

update更新日:2023.10.24 published公開日:2023.06.23
ファーストキャリアとは?重要性や課題をご紹介
目次

このページでは、ファーストキャリアの基本や重要視される理由、今後の課題などを紹介。新入社員ではじめて就職する人にとても重要なキーワードとなるため、優秀な人材を確保したいと思っているご担当者は、ぜひ参考にしてみてください。

ファーストキャリアとは

ファーストキャリアとは、社会人として初めて働く会社での業務を指します。
具体的には、「〇〇株式会社の営業部」や「〇〇商事の経理部」などがあげられるでしょう。
学生時代のアルバイトやインターンはこれに含まれません。なぜなら、アルバイトやインターンで働くことと、社会人として企業に就職することでは、業務の範囲や責任の重さが異なるからです。

ファーストキャリアの開発が重要視される理由

近年、多くの企業で、新入社員のファーストキャリアを開発していくことが重要視されています。
その理由に、ファーストキャリア開発が社会人としての基礎を醸成する最も重要な期間であること、また、早期離職の防止優秀な人材の確保につながることが挙げられます。それぞれについて解説します。

社会人としての基礎を醸成するため

学校を卒業したばかりの新入社員は、職場で活躍できるスキルをほとんど持っていないことが前提です。
そのため、企業としては、将来的にコア人材となれるよう、まずはビジネスマナーやスキルを身に付けてもらうために研修やOJT、OFF-JTなどを実施し、社会人としての基礎を醸成させます。

ファーストキャリアは社会人の基礎を作る場であるため、新入社員からみれば、ビジネスパーソンとしての基礎を教えてもらえない職場は、魅力的に映りません。研修内容が充実しているか、先輩社員や上司からフォローしてもらえるかなど、成長できる仕組みや環境が整っているかは、新入社員が会社を選択するうえで重要とされています。

「内定者・新入社員向け ビジネススキル学習アプリ Mobile Knowledge for Freshers」は、入社1年目に身に着けておきたい知識とスキルを内定期間中に習得できるアプリです。200以上ものコンテンツをきちんと学べるよう、昇格試験方式を採用。クリアすると追加のコンテンツが視聴できるようになるため、学習進捗も管理しやすくなっています。1コンテンツあたり約3分とスキマ時間を活用できるのもポイントです。

入社前にインプットしてもらい、入社後に研修や実践を通してアウトプットしてもらうことで、効率の良い育成が図れ、研修担当者の負担軽減にもつながります。
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学習アプリによるインプットだけでなく、ビジネススキル診断テストを併用していただくのもおすすめです。新入社員・内定者がどのような知識やスキルを持っているかが把握できるだけでなく、診断テストの結果を効果的なOJTへ活用することができます。

テストを受検した本人も、自身が満たしているスキル・不足しているスキルのどちらもがわかるため、明確な目標設定にも役立ちます。
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早期離職の防止になるため

ファーストキャリア開発を考えることは、新入社員の早期離職の防止につながります。早期離職は採用や育成コストを考えると、できるだけ避けたいものですが、企業側の意図や思いが伝わっていないことによって、新入社員でも退職を考えてしまうケースは往々にしてあります。

早期離職をする理由としては、人間関係や仕事内容への不満が多くあります。新入社員は、先輩社員や役職者のもとで仕事について学びながら一人前を目指します。言い換えれば、同期よりも年齢や立場が異なる社員と接する機会が多いのです。
そのため、仕事で困っていても、遠慮や職場の雰囲気から相談できず、やがては不安や不満により退職を考えてしまう人もいます。また、仕事についても分からないことが解消できない、どのように取り組めばいいか分からないことが続くと、意欲を持って取り組めなくなってしまいます。

多くの新入社員はやりがいのある仕事をしたいと考えています。しかし、会社側からすれば技術や知識が不足している状態では、すぐに仕事は任せられません。そのため、企業としては、1on1やキャリアパス研修を実施することで、今の仕事が将来の自分のためになることを認識させてあげることが、新入社員の離職を防止するために重要です。

ALL DIFFERENT株式会社の新入社員フォローアップ研修は、新入社員研修に対する振り返りとともに社会人2年目に向けた準備を学べる人材育成・教育研修です。研修時間は120分で、「何をできるようになったのか、自分に足りないものは何か」を把握できる内容となっています。やりがいや今後の目標が明確になるため、定着率向上の施策の一環としてご活用ください。
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優秀な人材の確保のため

ファーストキャリアを開発することで、優秀な人材を確保することもできます。

求職者よりも求人数の方が上回る「売り手市場」では、好条件の企業に就職しやすい、選択できる企業が多いなど、求職者に有利な状況です。そのため、企業側はより優秀な人材を確保するために、他の企業と比較して魅力的な条件を提示する必要があります。

では、新入社員にとって魅力的な条件とはどのような条件でしょうか。給与や福利厚生の面もありますが、それだけではありません。企業が行っている業務が社会に対してどう貢献しているのか、確実に成長できる土台があるのかといった、キャリアの観点も重要視されています。

新入社員にとって初めてのキャリアですから、ニーズをしっかりと掴むことはもちろん、自社が欲しい人材像を明確にし、新入社員のニーズとマッチする「魅力」を充実させると良いでしょう。

自社の強みはもちろん、社員一人ひとりの強みや課題を把握するには、研修や成果といった指標が必要です。
しかし、研修のマンネリ化や育成ノウハウの不足などにより、課題が抽出できないことがあります。

ALL DIFFERENT株式会社のビジネススキル診断テストは、そういったお悩みを解決できるツールです。受検場所を問わず、結果もスピーディーに届きます。社員自身の成長を可視化し、組織の成果につなげます。
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ALL DIFFERENT株式会社の新入社員研修は、学生から社会人へと環境が変わる新入社員に向け、まずは社会人としての心構えから学んでいただける研修です。その後、必要なマインドやワークショップも含めたビジネスマナー研修も実施し、ビジネスパーソンとしての成長を促します。ファーストキャリアにおいて重要視される、社会人としての基盤づくりができる内容となっております。研修の充実をお考えのご担当者様は、ぜひご検討ください。
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ファーストキャリアにおける課題

新入社員に重視されているファーストキャリアですが、自社内にキャリア開発のノウハウや土壌がないといった課題があります。課題を解決しないままにしてしまうと、人材確保が難しくなり、企業の存続にも影響を与える可能性があるでしょう。
ここからは、ファーストキャリアにおける3つの課題について、解説します。

1.ファーストキャリア開発のノウハウが無い

ファーストキャリア開発では、基本的なビジネスマナーを身に付けさせる、自己成長を感じさせる、将来を考えたキャリアパスの提示などがあります。企業もそれを見越して、研修やOJTなどを行っていますが、内容に偏りや過不足があると、新入社員にとっては不満の残る研修になってしまいます。また、事業規模や企業風土によっては実施していないケースもあるでしょう。

新社会人としての一歩がうまく踏み出せていないと感じると、モチベーションが保てずに早期退職につながるリスクがあります。退職に至らないとしても、成長や成果が見られない状況に陥るかもしれません。どちらも、企業にとっては避けたいことです。

新入社員を「採用して終わり」ではなく「その後どのように活躍させてあげられるか」「やりがいを感じられる仕事を与えられるか」を考えて、育成のためのノウハウを蓄積していきましょう。

ALL DIFFERENT株式会社のキャリアサポートサービス「ファーストキャリアコース」は、ビジネスの基礎となるスキルの習得や企業における育成環境づくりなど、入社後1~3年にわたってサポートするコースです。
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2.転職を視野に入れて入社してくる

新卒として入社後に転職を考える第二新卒は増加傾向にあります。また、満足のいくファーストキャリアを手に入れたら転職しようと考えている新入社員も少なくありません。

企業側からすると、新入社員の確保のために充実した研修や制度を用意しても、次のステップとして転職されてしまっては、時間もコストも損失となります。一方、研修等の充実度を下げると、入社希望者の減少や定着率が上がらないというジレンマに陥るでしょう。

そんな企業側ができるのは、ここでしかできない仕事を与え、やりがいを感じてもらうことです。それは仕事内容そのものかもしれませんし、先輩や上司との関係性から生まれるものかもしれません。
もし、コミュニケーション不足を感じているなら、相談してもらえる機会を設けてみましょう。その中で、その人が何にやりがいや達成感を得ているかを引き出せれば、より適した仕事を割り振れます。

3.新入社員の望む仕事や役割が無い

新入社員がファーストキャリアに失敗したと感じる理由として、「やりたい仕事ができない」「成長を感じられない」などがあります。このように感じさせないためにも、仕事を任せる際、その人のスキルに合わせて段階的に割り振り、成長とともに任せる範囲を広げていくと良いでしょう。
仕事をしている実感と合わせて、自己成長も感じられるようにするのがポイントです。

また、新入社員がやりたい仕事やどういった役割を得たいかを把握しておき、その仕事を任せるか、その仕事につながる業務を任せるという方法もあります。 スキルや経験がまだまだ足りない段階で、「やりたい仕事」をすぐに任せるのは企業にとってはリスクです。
しかし、だからといって仕事をさせないとモチベーションが下がってしまいます。

仕事を任せた場合は、必ず定期的な振り返りを行いましょう。できた・できなかったといった結果の他に、取り組む際に身に付けたことや抱えていた不安、思いついたアイデアなどについて話します。
その内容をもとに、育成担当者はフォローしましょう。そうして、徐々に自信を付けてもらうことで、ファーストキャリアを充実したものに出来るでしょう。

ファーストキャリア開発で人材の確保を

新入社員にとってファーストキャリアは、働くうえで欠かせないスキルを習得するための初めての場であるとともに、今後のキャリアアップを計画するうえでの土台となる場でもあります。そのため、「自身の成長をサポートしてくれる企業に勤めたい」と考える人がほとんどです。

少子化が進む現代において、優秀な人材を確保することは企業存続にかかわる大きな課題です。
また、ファーストキャリア開発によってポテンシャルを秘めている人材の才能をスムーズに開花できれば、大きな成果も期待できます。

ALL DIFFERENT株式会社では、新入社員の育成で重要なファーストキャリア開発をサポート。
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