制度の充実と改善の成功Point「制度の可視化」|女性活躍推進の進め方
「制度の充実と改善」 Action
制度の可視化
多くの企業が、育児休業や時短勤務、フレックス制度など様々な制度を設けていますが、必ずしも十分に活用されていないのが実情です。厚生労働省の調査によると、育休を取得しない女性は約20%もいるというデータがあります。まずは、制度が利用・活用されない理由を見ていきましょう。
- ・ 制度の存在が知られていない
- ・ 制度を使える雰囲気がない
- ・ 過去に利用実績がなく使いづらい
ここでは3つの理由を挙げましたが、例えば制度の存在自体は知っていても、制度を使って何ができるのか、詳細までは分からないというケースもあります。「過去に利用実績がない」にフォーカスすると、「制度利用の第1号となる勇気が出ない」「制度利用者としてロールモデルになることがプレッシャーだ」と感じることで利用をためらい、「使われない」→「認知されない」→「利用者が増えない」という悪循環が起こってしまいます。また、育休を取らずに辞めてしまう女性が増え、「女性は出産したら退職するもの」などという認識が社内に広がってしまえば、優秀な人材や戦力を失ってしまう、女性の登用や採用が進まないといった、さらなる負のループが続くこともあります。
制度を充実させても、使われなければ意味がありません。せっかくつくった制度を有効活用してもらうためには、まずは制度の内容や対象者、利用方法や利用時の影響など、制度を可視化することを心掛けてみてください。具体的には、
- ・ 社長や経営陣による情報発信
- ・ 人事部門からの積極的な情報発信(女性活躍推進法に基づく「行動計画」と併せて社内に周知する、など)
- ・ 社員が集まる定例会議などでの周知
- ・ 制度利用者の周知、表彰制度
- ・ 管理職以上の制度活用の推進
- ・ 制度利用者同士のコミュニケーション機会の創出
といった周知徹底、利用の促進が有効です。制度が社内に周知され、利用を当然とする雰囲気が生まれれば利用者が増え、それに伴い改善策も見えてきます。「制度の見える化」という視点を忘れずに、制度の「充実」と「改善」を図り、女性が長く働き続けられる環境を整えていきましょう。
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