バイアスとは?種類一覧、ビジネスでのメリット・デメリットと対策
「バイアス」とは、簡単にいえば「思考のゆがみ」や「偏見」のこと。生存者バイアスや確証バイアスなどが有名ですが、他にも様々なタイプの認知バイアスがあります。こうしたバイアスをビジネスで上手に利用すれば大きな効果を得られますが、無自覚なまま放置すればトラブルになりかねません。
本コラムでは、ビジネスにおけるバイアスの意味や種類、メリット・デメリット、会社としての対策方法をご紹介します。
バイアスとは?定義と分野別の意味
バイアスという言葉には、分野ごとに異なる意味があります。今回扱うのは、ビジネス全般における「認知バイアス」ですが、まずは基本となる定義や他分野での意味、バイアスとステレオタイプのニュアンスの違いを確認しておきましょう。
「バイアス」の定義
バイアス(bias)とは、「偏り」「斜め」という意味の言葉です。
日常生活や一般的なビジネスの中では「思考・認知の偏り」「認知のゆがみ」というニュアンスで用いられます。「認知バイアス」という言葉でご存じの方もいるでしょう。このような意味でのバイアスは、多くのケースでネガティブな表現として使われます。
典型的な使い方は、
「彼の意見にはバイアスがかかっている」
などです。
バイアスの分野別の意味
一般的な意味で用いられるバイアス(認知バイアス)は、心理学や行動経済学の用語です。その主な特徴は、考え方や行動の偏りに注目していること。データや事実からは妥当と思われない判断・選択をする傾向について実験を行い、知見が蓄積されてきました。
心理学や行動経済学以外の分野では、例えば次のようなものがあります。
【各分野における「バイアス」の定義】
分野 | 定義 |
---|---|
機械学習 | 予測値と正解とされるべき値とのズレのこと。ズレが大きいほど、入力から出力への正確性の問題が大きくなる。 |
電気工学 | 電気回路における導線以外の要素について、一定の電流・電圧を与えておくことで、動作点における最適化を行うこと。 |
服飾(アパレル) | 生地の布目に対して斜め45度で使うこと。45度でカットすることを「バイアスカット」、45度で帯状に裁断して作った布を「バイアステープ」と呼ぶ。 |
こうした分野では、「ゆがみ」ではなく「偏り」や「斜め」の意味でバイアスという言葉を使っています。決してネガティブな表現ではなく、単なる現象や特徴を表している点に注意が必要です。
バイアスとステレオタイプの違い
「ステレオタイプ」とは、物事についてのパターン化されたイメージや認識を意味します。アメリカの政治評論家であるウォルター・リップマンが提唱しました。
バイアスとステレオタイプの違いは、「偏り」「ゆがみ」というニュアンスの有無です。ステレオタイプでは、思考の偏りや認知のゆがみといった価値判断を含まず、単に効率よく多様な事象を理解するために、パターン化して捉えているに過ぎません。
ただ、ステレオタイプが要因となって認知バイアスが発生するケースはあります。わかりやすい例は、男女の性別による役割分担でしょう。日本で長らく採用されてきた「男は仕事、女は家庭」というステレオタイプな認識が、個人の能力やライフスタイルの多様性を無視した偏った考え方を生むことがあります。
バイアスの種類一覧と具体例・使い方
日常生活やビジネスで一般的に用いられる意味合いでのバイアスには、実に様々な種類があります。今回はその中から厳選し、3つのシーン別に合計11個のバイアスをご紹介しましょう。
日常生活で見られる内集団バイアス・確証バイアス・同調バイアス・正常性バイアス
日常生活で見られる代表的なバイアスの例は、内集団バイアス・確証バイアス・同調バイアス・正常性バイアスです。各バイアスは、次のような意味となっています。
【日常生活で見られる4つのバイアス例】
バイアスの名称 | 意味・内容 |
---|---|
内集団バイアス | いわゆる「身内びいき」のこと。自身が所属する集団を他の集団よりもポジティブに評価する傾向のこと。 |
確証バイアス | 自分の考えに合致する情報ばかりを収集して、対立する意見や情報を軽視・無視する傾向のこと。 |
同調バイアス | 周りの人の選択や行動に合わせて、自分もその選択・行動を行うこと。 |
正常性バイアス | 普段経験しない状況や情報を軽視し、「大丈夫だろう」と考えてしまう傾向のこと。 |
内集団バイアスの具体例としては、友人グループや地域のコミュニティなどが考えやすいかもしれません。
自身が所属するグループAと他人のグループBとの間にトラブルがあり、当事者同士はお互いに同程度の無礼を働いていたとしましょう。本来であれば、根本的な原因を確認してから判断すべきです。しかし、内集団バイアスによって「うちのメンバーは悪くない、仕方のない理由があった」と判断してしまいしやすくなります。
確証バイアスの具体例は、インターネット上の情報検索やSNSでのコミュニケーションでよく見られます。自分が知りたいテーマについて複数の観点から情報を集めて比較するのではなく、自分が支持するCという情報に合うようなニュース・意見ばかりを集めて、それに対立するDを軽視・無視して、「やっぱりCが正しい」としてしまうことです。
同調バイアスは、「空気を読む」ことにつながります。同じ価格帯の飲食店であっても、E店ではどのお客さんも静かに過ごし、F店では皆がにぎやかに会話を楽しんでいるとしましょう。特にお店側から「静かにお過ごしください」と言われなくても、E店へ入れば周囲の行動に合わせて静かに過ごすことを選ぶ人が多くなります。
正常性バイアスは、特に災害時おいて注意が必要です。避難指示や洪水・浸水など、それまでほとんど経験してこなかった事象が生じると、そのリスクを甘く見積もって「大丈夫だろう」と判断して逃げ遅れる可能性が高まります。各自治体や組織で避難訓練を行う目的は、こうした正常性バイアスが働くことを防ぎ、迅速で冷静な行動をとれるようにすることです。
仕事で気をつけたい現状維持バイアス・モラル信任効果・生存者バイアス・心理的リアクタンス
ビジネスで気をつけたいバイアスの代表例は、現状維持バイアス・モラル信任効果・生存者バイアス・心理的リアクタンスです。
【職場で見られる4つのバイアス例】
バイアスの名称 | 意味・内容 |
---|---|
現状維持バイアス | 現状を改善する方法があっても、損失のほうを重視して現状維持を図ろうとする傾向のこと。 |
モラル信任効果 | 社会・組織に貢献しているという自負から、自身について「多少モラルに反することをしても許される」と考える傾向のこと。 |
生存者バイアス | 他者の成功体験・成功事例の共通点だけを見て、それが「成功のポイント」であると考える傾向のこと。 |
心理的リアクタンス | 考え方・選択・行動を制限されると、その制限に逆らうような考え方・選択・行動をとる傾向のこと。 |
現状維持バイアスの具体例は、業務フロー改善や新規事業開拓、イノベーションなどに見られます。例えば業務フロー改善では、それまでのやり方よりも効率の良いやり方が提案されたとしても、「これまでのやり方のほうが慣れているから」「新しいやり方を導入すると、慣れるまでに時間がかかって生産性が落ちるから」などを理由として、現状のやり方を維持しようとする意見が出るでしょう。
モラル信任効果は、第一線で活躍しているプレイヤーや管理職、経営層にとって注意が必要なバイアスです。簡単にいえば、「これだけ会社に尽くしているのだから、多少失礼な態度をとっても多めに見てもらえるはずだ」という慢心です。これを放置すれば、組織の不祥事に発展する恐れがあります。
生存者バイアスは、競合他社や自社で活躍する社員の特徴を分析する場合などで、誤った推測を行うケースにつながります。
例えば、営業担当として活躍するAさんとBさんについて、「顧客に対して正直に話し、過度な要求をきっぱり断る」という共通点があるとしましょう。生存者バイアスが働くと、「営業の新人育成でもこの特徴を真似すればよい」となります。ところが、実はあまり活躍していない営業担当Cさんにも同様の特徴があります。AさんとBさんが活躍している理由は、他の部分にあるということです。
心理的リアクタンスは、人材育成において注意しなければなりません。例えば、管理職の方が、部下の勤務態度を「それではダメだ!」と厳しく指導したとしましょう。部下は「わかりました」と言っていたのに、その後の態度が一向に改善しない場合、部下には心理的リアクタンスが働いた可能性があります。厳しすぎる指導が部下の態度を硬化させ、逆効果になってしまったのです。
人事評価で注意すべきハロー効果・ダニング=クルーガー効果・ネガティビティバイアス
バイアスの中には、管理職だけでなく人事担当者も意識的に避けたいものがあります。それが、ハロー効果・ダニング=クルーガー効果・ネガティビティバイアスです。
【人事評価で注意すべき3つのバイアス例】
バイアスの名称 | 意味・内容 |
---|---|
ハロー効果 | 相手の優れている部分や劣っている部分に注目し、その人の他の面についても優れている、または劣っていると拡大して考えてしまう傾向のこと。 |
ダニング=クルーガー効果 | 能力が低い人ほど自身の能力を過大に評価し、能力の高い人は自信の能力について周囲と大差ないと過小評価する傾向のこと。 |
ネガティビティバイアス | ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注目し、記憶に残りやすい傾向のこと。 |
ハロー効果は、人材を評価するあらゆる場面で生じ得ます。
例えば、トップのセールスパーソンが周囲に対して理不尽な物言いをした際に、「きっと合理的な理由があるに違いない」と考え、被害を受けたメンバーに我慢するよう伝えたことはありませんか。
ハロー効果が日常生活でのバイアスでもご紹介した内集団バイアスや確証バイアスと一緒に発生すれば、トラブルの適切な評価・分析や対処を妨げてしまうでしょう。人事評価の不透明性にもつながり、他の従業員のエンゲージメント低下も招いてしまうかもしれません。
2つめのダニング=クルーガー効果は、人事評価における自己認識のヒアリングとともに、研修の企画・運営でも意識したいバイアスです。注意点は、知識・スキルを身につけ始めた人材や、まだ十分に高いレベルに達していない人材ほど、自己評価を高く申告する可能性があること。知識・スキルレベルの自己申告をもとに研修や教材のレベルを検討すると、レベル感の食い違いが発生し、有効な学びにつながらないかもしれません。
そして、ネガティビティバイアスについては、評価対象となる人材のネガティブな所にばかり注目し、組織に貢献している点や本人が努力していることを見逃しかねない点に気をつけなければなりません。その人材の失敗ばかり見ていると、本来伸びるはずの能力が放置されたり適切な評価・フィードバックが行われなかったりするでしょう。
*参考:高橋昌一郎監修・情報文化研究所著『認知バイアス事典』フォレスト出版、2021年
バイアスがもたらすビジネスでのメリット・デメリット
以上のようなバイアスは、ビジネスにおいて上手に活用すれば売上向上につながるものの、不適切な扱いをすれば会社の不利益につながります。主なメリット・デメリットを見ていきましょう。
バイアスがもたらすメリット
バイアスがビジネスにおいてメリットとなるのは、マーケティングや営業、広報活動における場合です。
特に、ハロー効果・バンドワゴン効果・アンカリングがよく活用されています。
【ビジネスにおけるバイアスの使い方・メリット】
バイアス | 使い方 |
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ハロー効果 | 好印象のある有名人を広告に起用し、「その人が使っている」ことから商品のイメージアップを図る。 |
バンドワゴン効果 | 高評価の口コミや高いシェア率、「多くの人が選んでいます」などのキャッチコピーをつけて、商品をアピールする。 |
アンカリング | テレビショッピングや店頭で、はじめに高い価格を見せてから割引額や低い価格の商品をアピールして購買行動を促す。 |
バンドワゴン効果とは、多くの人が肯定的に評価したり選んだりしているものを選ぶ傾向のことです。典型的には飲食店の行列があります。近年はインターネットでの情報収集が一般的になっていることから、広告やランディングページ(LP)でバンドワゴン効果を活用する例も増えています。
アンカリングは、選択・行動において本来は無関係である事柄によって、結論が左右されてしまう傾向を意味します。日常的に目にするのは、定価と割引額が併記された値札やチラシです。
定価を掲載することで「本来はこの価格である」として消費者の認識を高めに設定することができます。その後、定価よりも低い価格を提示すれば「安い」という認識を与え、購買につなげやすくなります。
また、同じ店舗で入口の近くに高額な商品を並べておき、次第に価格が低い商品が目に入るようにする陳列方法も、アンカリングを意識した戦略です。消費者が最初から高額商品以外のものを目当てに来店している場合でも、最初に価格に対する意識を上方修正されるため、目的の商品の価格を「安い」と感じやすくなるのです。
バイアスがもたらすデメリット
他方、バイアスを放置すれば、企業活動に不利益をもたらします。具体的に生じ得る問題は、次の3つです。
【ビジネスにおけるトラブルとバイアス】
トラブル | 要因となるバイアス |
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ハラスメント | ステレオタイプやジェンダーバイアス、モラル信任効果など |
DE&I推進の妨害 | ステレオタイプ、確証バイアス、生存者バイアスなど |
データの誤解釈 | 確証バイアスや生存者バイアス、現状維持バイアスなど |
まず、メンバーのライフスタイルや働き方、家庭生活に関する評価を生むバイアスは、ハラスメントにつながりかねません。その人がどのように暮らし、どのように家庭生活を送るかは、プライベートな問題です。価値観の多様化が進む近年、特定のライフスタイルや性別に基づく役割だけが「良い」とする考え方も否定されるようになりました。
それにもかかわらず、ステレオタイプや確証バイアスを放置して経営層や管理職が一方的な決めつけを行えば、メンバーは本来自分が望まない選択を強要されたり、不本意な言動を余儀なくされたりします。これは心理的安全性の低下を招き、職場全体の雰囲気も悪化させてしまうでしょう。
2つめのDE&I推進の妨害も、ハラスメントが生じる要因と似ています。特定の価値観や働き方を前提とした施策だけを行うことで、それに合わない価値観やライフスタイルの人材が排除されてしまいます。
例えば、「一人前の社会人は週40時間働くものだ」という前提が会社にある場合、週40時間未満でなら働ける人材は、たとえ労働生産性が高くても「半人前」とされるでしょう。週40時間未満でなら働ける人材とは、家庭で育児・介護を担う人材、健康上の問題や障害のある人材などです。
そして3つめのデメリットが、データの誤解釈です。近年、多くのビジネスシーンで「データに基づいて戦略を立て、実行する」というデータドリブンな施策が進んでいます。しかし、適切なデータを得られても、その解釈にバイアスがかかっていれば有効な結論は導けません。「仮説思考」という言葉がありますが、仮説を支持するようなデータだけを集めていても、適切な検証はできないからです。
データを集めたり分析したりする作業が形骸化し、特定のアイデアだけが主観的評価のみによって支持されるのであれば、企業として状況を見誤り、成長を止めてしまう恐れがあります。
アンコンシャスバイアスに要注意
ただ、自身の思考や判断にバイアスがかかっているかどうかは、バイアスについての知識がなければ評価できません。特に最近注目されているのが、「アンコンシャスバイアス」です。アンコンシャスバイアスとは「無意識の偏見」という意味で、自分自身では気づいていない「考え方のゆがみ」を指します。
国の男女共同参画局による例では、
「共働きでも男性は仕事を優先するべきだ」
「仕事を育児より優先する男性は、仕事に対するやる気が低い」
などの考え方が紹介されています。
他に見られるケースでは、一定以上の年齢のメンバーに対して「そろそろ結婚したら?」と発言することや、業務の割り振りで「男性は論理的な作業が得意、女性は気遣いや共感などが重要になる業務が得意」などと考えることが、アンコンシャスバイアスに当たるでしょう。
アンコンシャスバイアスに気づき、選択・行動をより適切なものに改善するには、「社会には多様な人々がいる」ことを前提とした考え方を身につけることが大切です。代表的なバイアスについて学び、特定の所属や一部の属性だけで相手の全てを決めつけないように意識していきましょう。
バイアスをなくすには?会社としてできる対処法
アンコンシャスバイアスを防ぐことも含め、会社としてできる対策があります。本コラムの最後に、3つの施策をご紹介しましょう。
多様性と価値観の変化を理解する
1つめは、先ほども述べた多様性に対する理解と受容です。多様性を受け入れるには、まず適切な知識がなければなりません。これまでの考え方、自身が採用する価値観とは異なるものを理解するには、「なぜそうした人々がいるのか」「どのように対応することが適切なのか/どのような対応がNGなのか」がポイントです。
例えば、ハラスメント研修では
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性別に役割分担の変化
- 基本的人権の保障
- 女性の社会進出・自己実現の重要性
- 人材不足問題への対応など
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ライフスタイルの多様化
- ICT活用による時間・場所を問わない働き方の実現
- 1日8時間週40時間の働き方ができない人材のライフスタイルや背景事情など
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LGBTQに関する適切な知識
- 異性愛・同性愛・アセクシャル、多様な性自認などに関する基本知識
- 何が差別に当たるかなど
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障害に関する理解と対応方法
- 本人の“甘え”ではないこと
- 具体的な障害特性の内容や発症のきっかけ
- コミュニケーションの方法など
といった観点を取り上げると、より理解が深まるでしょう。
強い主張、都合のいい情報に注意する
ネットニュースやECサイトを見れば、「おすすめの記事」や「おすすめの商品」がページの下部に並び、SNSを見れば普段の発信内容などに基づいたトピック・投稿が表示される……。こうした戦略は、閲覧者の次の行動を促す仕組みの1つです。同時に、その人にとって興味のあるもの、同じ立場やテーマを扱うものを優先的に提供することでバイアスを強化するという弊害も生みます。
プライベートな楽しみとして利用するなら仕事への影響は少ないかもしれません。しかし、こうした情報収集に慣れすぎると、対立する意見や初めて聞く情報を無視・軽視する姿勢を強める恐れがあります。ひいては、ビジネスでの情報収集やデータ分析にも悪影響を及ぼすでしょう。
会社としては、例えば管理職やOJTトレーナー、研修の企画・運営を行う担当者などが、「自身にとって都合のいい情報だけでなく、他の視点での指摘や事実確認も行う」という点を繰り返し発信していくことが大切です。
IF思考活用の文化を醸成する
“他の視点での指摘や事実確認”において有用なのが、「IF思考」です。簡単にいえば「もし○○なら〜」と仮定して結果を推測したり戦略を立てたりする思考法です。
バイアスを軽減するための使い方としては、
「(男性管理職が)もし自分が育児による退職を余儀なくされたら……」
「もし自分が脳機能の障害によって記憶力が落ちていることを『怠慢』だと言われたら……」
などの想定があり得ます。
多様化が進むことで、これまでの「当たり前」が当たり前ではなくなってきました。IF思考によって「当たり前」を一度保留し、別の観点でも検討できる姿勢が求められています。様々な可能性に目を向けることで、重要なデータや意見に気づくこともあるでしょう。
一見して「きっとAだ」「Aに違いない」と感じたときこそ、「でも、もし○○なら?」と意識的に問うことが重要です。研修や会議、日々の打ち合わせなどにIF思考を組み込み、多角的に検討する文化を醸成しましょう。