【内定者意識調査】内定者の72%が「自分の能力」に不安と回答し、「人間関係」への不安を上回る| ニュースリリース |人材育成・社員研修

【内定者意識調査】内定者の72%が「自分の能力」に不安と回答し、「人間関係」への不安を上回る

組織の人材開発を支援し、業界初*となる定額制のビジネス研修「Biz CAMPUS Basic」を提供する株式会社ラーニングエージェンシー(旧トーマツ イノベーション株式会社本社 東京都千代田区、代表取締役社長 眞﨑大輔)は、2021年10月19日~2021年11月30日の期間で、2022年度入社予定の内定者743人を対象に「内定者意識調査」を実施し、その結果を公表しました。

* 2010年3月東京商工リサーチ調べ

背景

文部科学省が2021年3月に実施した「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」によれば、大学の授業が「オンラインがほとんど・すべてだった」と回答した学生は約6割に上りました。対面での学習・体験や他者からのフィードバックを受ける機会が減少する一方、社会ではジョブ型雇用や早期退職、終身雇用が前提とならないなど、「実力主義」の傾向があります。そうした状況で内定者はどのような不安を感じ始めているのか、実態調査を行いました。

調査結果の概要

  • 1. 入社前の気持ちは、75.4%の内定者が「不安、心配な気持ち」
  • 2. 内定者の7割が 「自分の能力」に不安、人間関係への不安を上回る
  • 3. 内定期間中のサポートは「マナーや仕事の進め方」「専門知識や専門スキル」が増加
    人間関係では「他の内定者との人間関係を築く機会」が減少

調査結果の詳細

1.   入社前の気持ちは、75.4%の内定者が「不安、心配な気持ち」

これから社会人になるにあたって、内定者はどのような気持ちが強いかを複数回答(最大3個)で尋ねたところ、トップは昨年同様「不安、心配な気持ち(75.4%)」でした。2位「嬉しさ、楽しみな気持ち(57.0%)」、3位「期待感(41.7%)」も昨年の調査結果と同じようにトップ3を占めたものの、依然として不安な気持ちと33.7ポイントの差が残っています(図1)。

図1

2.   内定者の7割が 「自分の能力」に不安、人間関係への不安も増加

では、具体的にどのようなことが不安なのでしょうか。入社に向けて不安に感じていることを複数回答で尋ねた結果、多くの内定者が「自分の能力で仕事についていけるか(71.5%)」「しっかりと成果を出せるか(61.7%)」を選びました。特に1位の自分の能力に対する不安は2.3ポイント増加。3位の「職場のメンバーとうまくやっていけるか(52.8%)」も昨年から3.4ポイント増加しており、仕事での能力と人間関係の両方で不安があることがわかりました(図2)。

図2

3.   内定期間中のサポートは「マナーや仕事の進め方」「専門知識や専門スキル」が増加
人間関係では「他の内定者との人間関係を築く機会」が減少

内定期間中に会社に希望するサポートでは、「先輩社員との人間関係を築く機会がほしい(63.2%)」が昨年同様トップになるとともに4.1ポイント増加しました。一方で、2位以降は昨年の結果から変化し、「他の内定者との人間関係を築く機会がほしい(51.8%)」が3.9ポイント減少。逆に「マナーや仕事の進め方など、社会人の基礎を教えてほしい(53.3%)」「業界の専門知識や専門スキルを教えてほしい(54.3%)」が、それぞれ2ポイント以上増加して2位と3位を占めています。内定者が抱える主な不安の内容に対応する結果になっているとともに、より多くの内定者が仕事面でのスキルアップを望んでいるようです(図3)。

図3

考察

今回の調査では、入社前の内定者は「不安・心配」な気持ちが、昨年同様最も大きいことがわかりました。この背景には、学生から社会人になるという生活の変化とともに、コロナ禍の影響で多くの企業が事業のあり方、働き方の変化を迫られていることも影響しているでしょう。

今年の内定者の不安の内容として特徴的なのは、人間関係の構築(特に同期との人間関係)よりも、自分の能力に対して不安を感じている内定者が多いことです。自分のマナーや仕事の進め方、専門知識やスキルが実際に仕事の現場で通用するかどうかに不安を抱えている傾向があります。

こうした内定者の不安は、4月に入社する新入社員のサポートにおいても重要な指針になります。企業として不安を解消するためには、仕事で求められる知識・スキルを明確に提示することや、新入社員自身の能力を可視化することや、それに対するフィードバックを適切に行う仕組みが必要です。会社としてチームビルディングや社員のスキルアップをしっかりサポートし、新入社員が安心して成長できる環境づくりの構築を進めてみてはいかがでしょうか。

調査概要

調査対象者 当社が提供する内定者向け研修の受講者(2022 年卒業予定)
調査時期 2021年10月19日~2021年11月30日
調査方法 Web・マークシート記入式でのアンケート調査
サンプル数 743人
属性 (1)業種
①IT・インターネット:52.2%(387人)
②流通・小売・サービス:6.7%(50人)
③製造:3.1%(23人)
④金融:1.6%(12人)
⑤商社:9.3%(69人)
⑥メーカー:5.3%(39人)
⑦マスコミ・広告:3.4%(25人)
⑧建設・不動産:5.8%(43人)
⑨医療・福祉:0.5%(4人)
⑩その他:12.3%(91人)
(2)企業規模
①100人以下:27.9%(207人)
②101〜300人:54.8%(406人)
③301人以上:16.3%(121人)

*本調査を引用される際は【ラーニングエージェンシー「内定者意識調査」】と明記ください

*各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としています

株式会社ラーニングエージェンシー

当社は、設立以来、定額制集合研修 「Biz CAMPUS Basic」、ビジネススキル学習アプリ「Mobile Knowledge」、ビジネススキル診断テスト「Biz SCORE Basic」など、人と組織の学びを支援するサービスを開発・提供することで、これまでに累計13,000社以上の企業を支援しています。

代表取締役社長 眞﨑 大輔
事業内容 人材育成・教育研修
本社所在地 東京都千代田区有楽町 2-7-1 有楽町 ITOCiA(イトシア)オフィスタワー18F
URL www.all-different.co.jp

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