新入社員意識調査(2024年 業界別編・情報通信業)
情報通信業の新入社員、成長意欲が高い傾向 理想の上司「間違いを指摘」「相談できる」

2024年7月4日

調査・研究

2024年3月28日~4月30日、2024年入社の新入社員4,761人を対象に「新入社員意識調査」を行いました。本レポートでは、情報通信業の新入社員の仕事への向き合い方について、調査・分析した結果を公表いたします。

背景

情報通信業は、AIの発達によるIT技術の高度化や、loT及びビッグデータ化など、第4次産業革命ともいえる技術革新の時代に対応するため、事業領域の拡大や企業競争の激しさが増しています。新しいビジネスの担い手となるIT人材は不足しており、今後もますます深刻化するとも言われています。企業では、競争力強化に資する優秀な人材を獲得するため、多様な働き方や雇用体系を取り入れ、差別化を図る動きも見られています。

このようなデジタル産業の活性化に対する課題と期待が入り混じる中、情報通信業へ入社をした、“アフターコロナ第1世代”の今年の新入社員は、どのような価値観やキャリア志向を持っているのでしょうか。本調査結果が、日本のデジタル産業を支える未来の担い手である新入社員のこれからの育成に向けて、有益な情報となれば幸いです。

調査結果の概要

  • ● 仕事で成し遂げたいこと「安定した生活」「自分の成長」が他業種より高く、6割超

  • ● 「成長につながる仕事をしたい」他業種より7.7ポイント高く、5割超

  • ● 成長には仕事体験だけでなく、「フィードバックが必要」と6割近くが回答

  • ● 理想の上司像「間違いを指摘してくれる」58.6%、「仕事やキャリアの悩みを相談できる」46.9%

  • ● 今後のキャリア「専門性を極め、プロフェッショナルになりたい」がトップで32.4%

  • ● 「今の会社で働き続けたい」他業種より1割低く約50%、転職意向は他業種より高く17.0%

(概要)

1. 仕事で成し遂げたいこと「安定した生活」「自分の成長」が他業種より高く、6割超

はじめに、情報通信業の新入社員に、これからの仕事で何を成し遂げたいか質問したところ、「安定した生活を送りたい」がトップで68.8%。次いで「自分を成長させたい」が61.4%、「家族に恩返しをしたい」が41.3%となりました。情報通信業を除く全業種(以下、『他業種』と記載)と比較をすると、「安定した生活を送りたい」は4.2ポイント、「自分を成長させたい」は6.7ポイント高くなりました。(図1)

(図1)

2. 「成長につながる仕事をしたい」他業種より7.7ポイント高く、5割超

今後どのような仕事をしていきたいかを聞くと、「楽しくてやりがいのある仕事」が67.1%、「自身の成長につながる仕事」が52.5%、「自分のペースでやり切れる仕事」が38.5%という結果となりました。

他業種と比較をすると、2位だった「自身の成長につながる仕事」は7.7ポイント高くなり、成長を重視する傾向が見られました。また、「自分のペースでやり切れる仕事」においても、回答割合が他業種より6.2ポイント高い結果となりました。(図2)

(図2)

3. 成長には仕事体験だけでなく、「フィードバックが必要」と6割近くが回答

次に、成長意欲の高い情報通信業の新入社員が考える、成長するために必要なものについて聞きました。結果、「仕事を通じた成功体験」が65.8%、「上司や先輩からの事後のフィードバック」が58.7%、「仕事を通じた失敗体験」が58.0%となりました。他業種と比較すると、他業種では3位だった「上司や先輩からの事後のフィードバック」が2位にランクインしており、4.2ポイント高い結果となりました。仕事の体験だけでなく、他者の意見も積極的に取り入れようとする姿勢が見受けられました。(図3)

(図3)

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