若手社員の意識調査 社会人2~4年目の壁【TOP3編】
社会人歴で、直面する壁の違いが明らかに!2年目は仕事へ飽き、4年目は仕事の量に苦戦、3年目は分岐点か
2022年10月5日
背景
当社ではこれまで、新入社員の意識調査や入社1年目のギャップに関する調査など、1年目社員の調査を様々な視点で行ってきました。人材育成、採用などの業界においても1年目社員に関する調査は数多く実施されていますが、2~4年目の社員に関しては1年目ほどフォーカスが当たっていないのが現状です。一般的に"若手"と一括りにされることが多い年次ですが、各年次における意識は多種多様ではないでしょうか。若手が思うように育たない、新人研修やOJTなど時間やコストを投資したがすぐに辞めてしまう、これからというタイミングで転職してしまうなど、若手に関する悩みは多くの企業が抱えており、当社にも日々相談が来ています。その解決の糸口を見つけるために、若手を紐解き、2年目、3年目、4年目と各年次がそれぞれどのような価値観を持ち、悩みを抱えているのか、また共通点や違いは何かを明らかにすべく、各年次に対して調査を実施しました。本調査結果が新入社員・若手社員育成に悩む経営層、人事担当者、さらには現場の管理職の方にとって、有益な情報となれば幸いです。
調査結果の概要
- ● 社会人2年目、3年目、4年目が感じる壁、1~3位は年次共通で「仕事に関するもの」
- ●「仕事を進める上での壁」は2年目が最大値、「仕事の量の壁」は4年目が最大値。3年目は全項目低め
- ●「仕事の飽きの壁」は2年目がトップで約5割が実感
- ●「仕事を進める上での壁」の具体的シーン、2年目「教えてくれる人がいない」、3年目「相談相手がいない」
- ●「仕事の量の壁」は年次共通で「大変・不安」。それに続き「成長機会・期待に応えたい」といった声も
- ● 仕事が飽きたと感じる場面、2年目は「仕事の意義が分からないとき」、
3,4年目は「いつも同じ業務・やりたい仕事ではないとき」 - ●「仕事の飽きの壁」に対し2年目は「離職を検討」、3年目は「不安」を抱え、4年目は「我慢する」

1. 社会人2年目、3年目、4年目が感じる壁、1~3位は年次共通で「仕事に関するもの」
本調査では、社会人2年目、3年目、4年目の若手社員に対し、現在どのようなことに困難を感じているか、不安を感じているか、仕事や上司、キャリアや自身の成長など、16の項目(以下、『16の壁』と記載)について質問しました。では、一体どのような壁が立ちはだかっているのか、結果を年次別に見ていきます。
社会人2年目の結果を見ると「仕事を進める上で困難に感じることがある」が68.3%の割合で最も高い結果となりました。次に、「仕事の量が多いと感じることがある」が50.7%、その後は「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(49.3%)」「自身の成長に不安を感じることがある(48.3%)」「仕事の判断を任されることがある(47.7%)」と続きました。(図1)

次に、社会人3年目の結果を見ていくと、「仕事を進める上で困難に感じることがある」が60.3%の割合で最も高い結果となりました。次に、「仕事の量が多いと感じることがある」が49.0%。その後は「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(44.0%)」「仕事の判断を任されることがある(43.7%)」「自身の成長に不安を感じることがある(43.0%)」と続きました。(図2)

社会人4年目の結果に関しては、「仕事を進める上で困難に感じることがある」が63.7%の割合で、こちらでも最も高い結果となりました。次に、「仕事の量が多いと感じることがある」が53.7%。その後、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(48.0%)」「自分の知識・スキルに不安を感じることがある(45.7%)」「自身の成長に不安を感じることがある(45.3%)」と続きました。(図3)

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