ドムドムフードサービス・藤﨑忍社長を迎え、スペシャルセミナー第5弾を開催しました|イベントレポート|組織開発・人材育成
2022.03.08
当社は2月21日、株式会社ドムドムフードサービスの藤﨑忍社長をお招きし、Webセミナーを開催しました。このセミナーは、各界の著名人にご登壇いただき、ビジネスパーソンに学びの楽しさを届ける特別企画です。第5弾となった今回は、藤﨑氏自身の“予測不能”な人生経験や企業経営から得られた学びや価値観について語っていただきました。
「夢中になること」「こだわらない心を持つこと」の意義を共有
今回のレポートでご紹介するWebセミナーは、当社設立15周年を記念した特別企画。各界の著名人に、ご自身の経験やそこから得られた学びを語っていただくスペシャルセミナーです。2月21日に開催したセミナー第5弾では、ドムドムフードサービス(以下、ドムドム)の藤﨑忍社長に、「経営」の視点から様々な学びを届けていただきました。
短大卒業後すぐに結婚し、専業主婦として家事や子育てに奔走する中、「39歳の時に人生で初めて就職した」という藤﨑氏。「SHIBUYA109」のアパレルショップ店長に始まり、居酒屋でのアルバイト、居酒屋の起業と常連客からのスカウト...。そして、ドムドムハンバーガーの新商品開発担当や新店舗の店長などを経て、入社からわずか9か月後の2018年に代表取締役社長に就任。その後、再生途上にあった同社を、社長就任3年目で黒字転換させました。
講演の中で藤﨑氏が繰り返し説いたのが、「夢中になること」や「こだわらない心を持つこと」の意義。ドムドムの平社員時代、自身のポジションに臆することなく「ドムドムの現状や改善点をまとめて関係役員に何度も提案した」藤﨑氏ですが、決して「企業の役員になりたいからと、自身を売り込むようなことをしたのではない。ドムドムの再生や目の前の仕事に夢中になってきただけ」だったと言います。
ドムドムに限らず、全てのキャリアにおいて「夢中になること」で周囲の期待に応え、自身の進む道を切り開いてきた藤﨑氏。ただし、夢中になるだけでなく、「こだわらない心を持っていたから、専業主婦からショップ店長になれたし、居酒屋経営やファストフードチェーンの店長に歩みを進めることができた」というように、自分自身の可能性に蓋をするような"こだわり"を持たずにチャレンジすることが、キャリア開拓に活きるという実例を示してくれました。
自分らしさは大切、でも押し付けずに相手を尊重して
セミナーの後半では、ドムドムの社長としての信念や価値観を共有してくれた藤﨑氏。ドムドムの再生という目標を達成するには、直接お客さまと接する店舗のスタッフに自分自身のことを理解してもらい、信頼関係を構築することが最優先と考え、現場の声をしっかり聞くことや本社の声を丁寧に伝えること、また、できる限り店舗を巡回してスタッフとコミュニケーションを取ることを意識したと言います。またこうした行動が、現場の状況把握につながり、営業指針の策定にも大きく役立ったそうです。
また、コミュニケーションを密に取る、スタッフの声をしっかり聞く、各自の自分らしさを尊重すること以外にも、「発案に対し肯定から入る」「和をもって事を進める」ことでスタッフの心をつかみ、社内風土を整えていった結果として、「予測不能な時代であっても皆が協力し、事業をスピーディーに進めることができた」と、ビジネスを前に進めるための人材活用のヒントも提供してくれました。
第5弾も参加者の満足度は90%超え
今後の活動にご期待ください!
藤﨑氏の予測不能な人生経験、そしてドムドムを黒字化に導くという強い想いに引きこまれ、あっという間に過ぎた1時間。藤﨑氏は最後にコロナ禍での企業経営の在り方にも触れ、「変化に対応できないと時代に取り残されるなどと言われるが、"コロナ禍だから"変化しているのではなく、今この一瞬も過ぎ去りし時であって、次の一瞬も変化している」と考えビジネスを推進することの大切さを示すとともに、「コロナ禍を通して、考えるチャンスや行動するチャンスが増えたと感じている。(今の状況を)ピンチとは考えずに、さらなる飛躍・進展の一歩と捉え、こだわらない心でチャレンジしていただきたい」と呼びかけ、講演を締めくくりました。
約300人の参加者からは、「常に前向きに取り組む姿勢に感銘を受けた」「新しいことに果敢にチャレンジする精神を持ち、これまでの想いを踏襲しながら、新たな決意でお客さまや地域と共に成長していくという強い想いが伝わってきた」などのコメントが寄せられました。また、セミナー終了後のアンケートでは、参加者の92%が期待通り・期待以上、また91%が新しいことを学びたいと思った・強く思ったと回答。本セミナーの目的である学びの楽しさも伝えることができたようです。
当社は今後も、Webセミナーやイベント、また人材育成・組織開発に関するサービスを通じて、ビジネスパーソンの皆さまの"学び"を支援していきます。取り上げてほしいテーマやご要望、またどんな小さなお悩みでも、どんどんお寄せください。
青山学院女子短期大学卒業後 21歳で結婚。主婦として子育てなどに奔走していたが、39歳の時に夫が病に倒れ、商業施設「渋谷109」、株式会社ブティックヤマトヤ「MANA」店長に。人生初の就職であったが、若いスタッフと共に働き新しい価値観を見出す。その結果年商を倍に躍進させる。2009年夫が脳梗塞を患い介護生活に入る。5年間働いた後退職、居酒屋アルバイトを経て2011年から東京・新橋に家庭料理の店「そらき」を開店し、翌年には2軒目「SoRa-ki:T」を出店。2017年に再生事業を行う株式会社レンブラントインベストメント入社。併せて株式会社ドムドムフードサービス出向。ドムドムハンバーガーの新商品開発担当、新店店長、東日本地区スーパーバイザーを務める。2018年8月に株式会社ドムドムフードサービス代表取締役社長に就任。現在88歳実母と同居。
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