東海地域を中心に中古車販売・買取事業を手掛ける株式会社ゴトウスバル様。組織的な成果創出を目指し、店長のマネジメント力向上に取り組まれました。その歩みについて代表取締役社長の後藤稔様にお聞きしました。
- 目的
プレイヤーとして成果を追求しがちな店長のマネジメント意識を高めたい
- 解決策
店長に360度サーベイを実施し、マネジメントの課題に対し自己認識を深める
- 成果
「チームによる成果創出」の意識が高まる
ノウハウの共有が進み、全社で成長が加速
- 社名
- 株式会社ゴトウスバル 様
- 業種
- 卸売業・小売業
- 従業員数
- 51~100人以下
- エリア
- 中部
- 階層
- 管理職
- 利用サービス
- Competency Survey for Managers Biz CAMPUS Online Biz CAMPUS Basic 講師派遣型研修
- 課題
- リーダーシップ アセスメント
360度サーベイで店長のマネジメントに対する自己認識を高め、
組織の成長の土台つくる
個人プレーを脱却し、チームでの成果創出に目を向けてほしい
後藤 今までの当社の人事評価は数字重視の傾向が強く、店長には営業成績が高い人材が選ばれていました。その結果、店長は営業数字への意識は強いものの、プレイヤーから管理職へ役割意識の転換ができておらず、店長の力量のみでしか成果を上げられない店舗やメンバーの育成が後回しになっている店舗がありました。
また、各店舗で蓄積した効果的なノウハウが他の店舗に展開されず、全社的な業務改善、組織的な成長につながりにくいという課題がありました。
後藤 店長にマネジメントの役割意識を高めてもらうためには、まずは自身のマネジメントの現状について、正しい自己認識を醸成することが重要だと考えました。
マネジメント・リーダーシップ360 度サーベイはリーダーとしての行動を自己評価・他者評価の二軸で診断するものです。サーベイを通してリーダーに求められる行動を改めて認識するとともに、自他の評価の差を可視化し、自身の課題を自己認識することを目指しました。
サーベイ結果を振り返り、自己認識を深める
後藤 サーベイ結果に一喜一憂するのではなく、課題改善の行動変容に繋げるために、サーベイの結果を講師とともにより深く振り返る研修を実施しました。
研修では、サーベイの結果を確認し、自己評価と他者評価の差が大きい項目について「なぜその結果になったのだろうか」と店長自身に振り返ってもらいました。
後藤 サーベイ結果を踏まえた上で、改めて店長に対して「会社が求める役割」「会社からの期待」を伝達するため、社長もしくは役員との個別面談も実施しました。
面談は①店長から自身のサーベイの振り返りを共有、②社長・役員から期待を伝達、③店長が自身のアクションプランを宣言という流れで進めました。
これまで、社長・役員と店長の正式な面談機会を設けたことはありませんでしたが、今回の面談では、社長や役員から感謝やねぎらいの言葉も直接伝えることで、店長自身のモチベーション向上につなげることができました。
チームでの成果創出の意識が高まり、組織全体の成長が加速
後藤 360度サーベイ、研修、面談を通して、店長のマネジメントへの意識が高まり、個々に伸ばすべきスキルを認識することができました。現状とあるべき姿のギャップを確認できましたので、今後は店長一人ひとりがそれぞれの課題を克服するために定額制オンライン研修(Biz CAMPUS Online)でスキルアップを図る予定です。
さらに、今回の施策を通して、各店長、各営業スタッフが様々な業務において改善・工夫していることに経営陣が気づくこともできました。そうした個々のすばらしい取り組みを全社で共有、展開していきたいと考え、毎月の店長会議も改革しました。
今まで店長会議では営業数字の共有のみでしたが、店舗の独自の取り組みも共有する場へと改革しました。店長は会議で共有された他店の良い取り組みを自店舗に持ち帰り、メンバーとともに自店舗に合った実現方法を検討しています。
こうした会議改革の結果、店長からは「チームでの成果創出ができるようになってきた」「店長会議で他の店舗に教えてもらったことを自店舗に共有するようになって業務効率が向上した」「再現性の高い仕事を増やすことができるようになった」という声が届いています。
店長のマネジメント意識を高めたいという目的で始めた取り組みでしたが、その結果、組織全体の成長も加速する効果、互いに高めあう効果が生まれました。
事業内容: 自動車の販売及び修理業・部品の販売業・賃貸業、自動車損害賠償保障法に基づく保険代理業務、
生命保険の募集に関する業務
従業員数: 97名
本社: 愛知県春日井市