さまざまな人の言葉を通して、
ALL DIFFERENT株式会社を知っていただくコーナー
今回は当社の代表眞﨑より、
会社設立から今に至るまでの軌跡や、
人材育成にかける思いを語ってもらいました。
Profile
早稲田大学商学部を卒業後、大手コンサルティング会社等を経て、
2000年にデロイト トーマツ グループに加わる。
2006年にALL DIFFERENT株式会社
(旧トーマツ イノベーション株式会社)の創業に参画。
業界初の定額制研修事業、モバイルラーニング事業等を
立ち上げ続けている。
115年を振り返って
人材育成を追求しつづけ15年
私たちは"三度生まれた"
これまでを振り返ると当社は"三度生まれた"と考えています。2006年に事業体として生まれたのが一度目、2019年にデロイト トーマツ グループから独立したのが二度目、そして三度目がまさにこの2021年です。
ーそれぞれの転換期について、もう少し詳しく教えてください。
まずは一度目の誕生について。2006年の創業時の名前はトーマツ イノベーションでした。当時は私もまだメンバーの一人だったのですが、実は、私が名付け親なんです。デロイト トーマツグループの新規事業として、中小企業向けの人材育成事業を立ち上げたのが始まりで、新しい会社として、新しい価値を世の中に提供したいという想いを「イノベーション」という言葉に込めました。
主力事業である定額制研修サービス「Biz CAMPUS」はこの頃から始まっています。当時は世の中に中小企業でも手軽に取り組める人材育成サービスがなかったため、定額制のビジネス研修を始めました。手前味噌ですが、業界初の画期的な取り組みで人材育成の世界にイノベーションを起こしたと自負しています。
ーこの一度目の誕生で、今の事業基盤などがつくられていったのですね。
二度目の誕生はデロイト トーマツグループから独立した2019年です。事業を広げる中で、改めて「私たちが追求するのは人材育成=LEARNINGだ」という想いが強くなっていきました。広く深い人材開発・組織開発の世界を探究して、世の中にもっと多くの価値を柔軟に速く提供したいと考え、グループからの独立を決意しました。非常に信頼されているブランドから離れることには葛藤もありましたが、独立を通じて組織としてのたくましさが否が応でも増しました。
当社が独立してから掲げている新社名が、「ALL DIFFERENT株式会社」です。
2私たちの考える「LEARNING」
人と組織が成長する
全ての要素が「LEARNING」である
ーデロイト トーマツグループからの独立、というのは非常に大きな転換点ですね。
新しい社名に込めた想いは何だったのでしょうか?
慣れ親しみ、想いを込めていた「イノベーション」という言葉を外して、人材育成業界の会社として、あえてストレートど真ん中のわかりやすい社名を選びました。
私たちは「ラーニング」を社内では「LEARNING」と固有名詞化して表しています。「Life is all about LEARNING.」というフレーズもしばしば使うのですが、これは直訳すると「人生とは学びである。」となります。私たちは「LEARNING」とは人と組織が変化、成長する全ての要素であり、「LEARNING」を決して狭く捉えないという考えや発想を持っています。
ALL DIFFERENT株式会社(ALL DIFFERENT)には「学びの力」という意味もあります。私たちは毎年何十万人もの方たちと関わります。「多様なLEARNINGをお客さまに最適な形でご提供して、お客さまに継続的に成長していただく」、こうした想いも込めて、私たちはALL DIFFERENT株式会社と名乗っています。私たちの社名は当社社員一人ひとりにとって、仕事への心構えや責任を表す言葉でもあります。
ーALL DIFFERENT株式会社となってから2年ですが、三度目の誕生が始まったのですね。
はい。三度目の誕生が、まさに今です。昨年から始まったコロナ禍において、もちろん当社も大きな影響を受けましたが、試行錯誤し、もがきながら、この状況に適応し組織として生まれ変わろうとしています。期せずして第三創業期を迎えているとも言えます。 独立した初年度と2期目は新たな基盤を構築するための時間でした。これからは、構築した基盤を土台にして、さらなる飛躍を目指したいと考えています。
3私たちの強み
業界初を生み出し続けるケイパビリティ
ー次々と生まれ変わり成長してきたわけですが、社長から見るALL DIFFERENT株式会社の特徴・強みはどんなところだと思いますか?
私たち、ALL DIFFERENT株式会社の最大の特徴は、先進的なサービスを生み出し続けていることです。実際に、いくつものサービスが業界初の認証を受けています。その源泉とも言えるケイパビリティにこそ当社の強みがあります。 組織としては、「探る」→「創る」→「届ける」(このプロセスはぐるっとつながっています)という価値創造と価値拡大のプロセス全てをワンストップで自ら担っている点が特徴です。
ー最初から最後までを自社で担うには、とても時間と手間がかかるかと思います。そこにこだわる理由は何なのでしょう。
同業他社の場合、これらのプロセスがバラバラに外注されることが多いです。
当社では、営業でお客さまに接しながら、社員自ら教育研修プログラムを作り、そのまま講師やコンサルティングを務め、実行フェーズも担う。だからこそ、お客さまが真に求めているものを、常に五感的かつリアルタイムに認知し、サービスに反映することができます。このハンズオンの現場体験が、お客さまとの伴走や、商品開発にはとても大事だと考えています。
特にラストワンマイルと呼ばれる教育研修の実施、時にデリバリーと表現しますが、この大事な実行部分の役割を他社は外部講師に委託しているケースが圧倒的に多いです。当社では、講師育成も自社で行い、厳しいチェックを通過した社員だけが登壇できるシステムをとっています。当社の組織規模で講師の内製化をしているのは私たちだけだと思います。こうした点でも当社は極めてユニークな存在です。
ー全ての工程を自社で行っているからこそ、顧客の声をすぐにサービスに反映できるのですね。
当社のこうした強みは、昨年来のコロナ禍でも発揮されたと感じています。
例えば、緊急事態宣言の出た4月には、ZOOMを使ったライブ配信型研修の提供を始めました。コロナ禍ではありましたが、集合研修を実施できなくなったお客さまのニーズにこたえる形で、昨年だけでも5,000回以上の研修を提供できました。こうした昨年の研修実績や開発したコンテンツ数は人材育成業界でもトップクラスだと思います。未曽有の環境変化にいち早く柔軟に対応しつつ、コロナ禍にあっても多くのお客さまからご支持を頂戴できたのは、価値を提供する大事なプロセスを途切れなく自分たち自身で担っていたからだと改めて強く感じました。
4これからのビジョン
LEARNINGで
「人と組織の未来創りをイノベーションする」
これが私たちの存在価値
ー今後のビジョンを教えてください。
「人と組織の未来創りをイノベーションする」。これが当社のパーパス(存在価値)、いわゆる企業理念です。英文では「For a brighter future, we continue to create innovation in LEARNING!」と表現し、「LEARNINGをイノベーションし続けるのは私たちだ!」という決意を込めています。このパーパスを社員みんなでとことん追求し、形にしていきたいです。
ー「形にする」というのは、やはり新たなサービスの立ち上げなどになるのでしょうか?
そうですね。特徴としてもお伝えしたように、私たちの強みは顧客のニーズを反映させ先進的なサービスを生み出していくケイパビリティにこそあります。コロナ禍を機に、オンラインサービスの拡充など新しい取り組みを多数実施してきましたが、今後もサービスを続々と立ち上げていく予定です。人や組織の課題を解決するためのアイデアがたくさん生まれていますので、お客さまにはこれらのサービスもぜひ楽しみにしていただければと存じます。
そして、こうした取り組みの源泉である私たちの組織力、ケイパビリティを引き続き向上させていき、お客さまの「人と組織の未来創り」を真にリードしていける伴走者、ラーニングコアパートナーになっていきたいと考えています。
ー最後に、6月から新しい年度が始まりましたが、どのような1年にしたいと考えていますか?
今年度は「Move on to the next stage!」というスローガンを掲げて、新しいステージへと当社は向かっています。冒頭でお伝えした通り、当社はこれまで三度生まれ、第三創業期が現在進行しています。未曽有の環境変化の中で、これまで以上に「お客さまが今求めているものは何か?」「お客さまに真に必要なものは何か?」を社員一人ひとりが現場で真剣に考え、皆で事業や組織を変化させながら、お客さまに価値を提供していきます。
まだまだ発展途上の組織ですが、お客さまの未来創りにしっかりと今後も貢献していきます。引き続きご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。